m-lab:東京藝術大学 大学院 美術研究科 壁画第一中村政人研究室
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東北研修旅行
ひさびさの投稿です。春から修士二年になりました、遠藤です。

6月2日から6日まで、研究室の皆で東北研修旅行に行ってきました。
宮城県石巻市にある桃浦というところをベースキャンプに、石巻、気仙沼、陸前高田市を訪れました。

ベースキャンプとして使用したのは宮城県石巻市桃浦にある中村さんの「M1」という建築ユニットです。
これは現在「ユイノハマプロジェクト」にて集会所として使おうとされている建物です。
※参照「ユイノハマプロジェクト

裏手には荻浜小学校があり、毎朝八時ごろになると小学生5人ほどの女の子達がバスを降りてこの建物の脇の道を小学校に向かって歩いて行きます。

私は今年の3月11日に始めて石巻市を訪れました。
そして今回ふたたび石巻市を訪れました。
震災がなければ何の縁もなく訪れることがなかったであろう土地に短期間に二度も訪れるというのはなんだか不思議な心持ちでした。

こちらは3月に訪れたときの日和山からの景色です。



こっちは今回の日和山からの景色。



暖かくなって植物が青々としていました。

被災地をまわっていると、そこに住まわれている方がたと、どちらからともなく会話が始まります。

ある場所で海から流れ着いた大きな船を見ていた時、周辺に住まわれているおじさん方との会話で、この船をここに残すのか、撤去するのかということで国と住民との間で意見が分かれているという話をうかがいました。

わたしは3月に石巻を訪れた時に漠然と、この出来事を忘れない為にこの地をこのまま残す部分があっても良いんじゃないかと感じていました。
今回大きな船を見たときもなんとなくそう思いました。
だけど、この地に住まわれている方が残したくないと思っているということ、中には残したいと思っている人も多分いるということなどを考えた時に、わたしはこの出来事の何を忘れたくないんだろうということが問いとして浮かびました。

地元の方が忘れたくないこと、または忘れたいこと、
国が忘れたくないこと、忘れようとしていること、
震災を経験した人(直接的/間接的)が忘れたくないこと、忘れてしまうこと
震災を経験していない人が忘れたくないこと、忘れること

それぞれの立ち位置で考えているそれらのことは具体的になんなんだろう、そしてそれらを突き詰めると少しずつ違っているのではないのかなと感じた旅行でした。